モンテ・クリスト伯3 [名作古典]

タイトル     モンテ・クリスト伯3
作者     アレクサンドル デュマ


(あらすじとデータ)

ローマの謝肉祭。
ついに、元婚約者メルセデスの息子アルベールに、
ツテをもったモンテ・クリスト伯。
復讐のために、パリの都にお国入り。


(私はこう読んだ)

いやあ、エロいな、モンクリ。
他人の下心を見透かしては、ニヤリ。
ニヤリのニヤリっぷりが、エロいっすよ。

アルベール周辺の御曹子集団が可愛らしい3巻目。
本編よりも、むしろスピンオフのエピソードが多くって、
新聞小説らしさ満載なのでした。

屋根裏から殺人事件をのぞき見する話なんか、
ちょっと歌舞伎っぽいし。
大衆ウケって、要するに、こういうことだよなあ、と
とっても納得したりして。


モンテ・クリスト伯〈3〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈3〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1956/03/05
  • メディア: 文庫



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モンテ・クリスト伯2 [名作古典]

タイトル     モンテ・クリスト伯2
作者      アレクサンドル デュマ


(あらすじとデータ)

獄中で、いっぱしの紳士になるだけの教養を身につけ、
財宝を手に入れたダンテス。
桁違いの魅力を備えた彼は、モンテクリスト伯爵を名乗り、
いざ、復讐に。


(私はこう読んだ)

そろそろツッコミ入れてもいいかな、と思ってしまう、
ケッタイな展開です。
復讐に手間隙かけるのは、ともかく。
どうして、お世話になった人にも、
持って回った御礼をするんだろ。

それにしても、
久々の岩波文庫なのに、
こんなに柔らかい本を読んじゃっていいんだろうか、
というくらい、モンクリ、普通に面白いです。


モンテ・クリスト伯〈2〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈2〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1956/02/25
  • メディア: 文庫



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モンテ・クリスト伯 [名作古典]

タイトル     モンテ・クリスト伯1
作者      アレクサンドル デュマ


(あらすじとデータ)

純粋無垢なる青年ダンテスは、許婚式の日に逮捕された。
ナポレオンの脱出(百日政府)に関わったとの濡れ衣をきせられたのだ。
絶海の孤島シャトー・ディフの牢獄に繋がれ、
絶望のなかで、ダンテスは、脱獄を企てる老人に出会う。


(私はこう読んだ)

あのう、ダンテス君、
ファリア司祭とイチャイチャしすぎじゃないですか?
ヒロインのメルセデスより誉め言葉が多くて、熱烈です。
正直、戸惑いました。
暗牢で、何年も風呂に入らない、髭ぼうぼうの男二人が、
そんなにイチャイチャしてるのか・・・
と思うと、ちょっと臭いです(笑)

もっとも、ファリアはちょっと素敵なキャラクターです。
変な病気もステキ。
いろいろステキ。

そして、邦題の「岩窟王」は名訳だなあ、と実感しました。


モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1956/02/05
  • メディア: 文庫



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兵法柳生新陰流 [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    兵法柳生新陰流
作者      五味康祐


(あらすじとデータ)

チャンバラ柳生ものオンリーの短編集。

村越三十郎の鎧・・・家康館に逃げた三成の裏話
兵法流浪・・・石舟斎、五十石の器量
無刀取り・・・無理に取るのでなく斬られないのが無刀取り
新陰崩し・・・熊野の卍族の裔、院内(いんのこ)村
刺客・・・勝って死ぬ刺客を送れと家康
曙に野 は鳴いた・・・密通の最中に隠密に出会ってしまった男と、その仇討ち
火と剣と女と・・・・五箇荘で作る火薬
居斬り・・・・座ってする居合
無明斬り・・・藩公に妻女を召し上げられた昼行灯
秘し刀霞落し・・・尼崎藩の新陰流道場
少年連也と十兵衛・・・天才連也の少年期
柳生連也の伜たち・・・兵法とは畜生道であると至った連也が選んだ三人の養子


(私はこう読んだ)

正直、いまさら柳生か、と思いつつ読んだのですが、
大変面白かったです。
特に、最後の一遍は非常に興味深く読みました。
一種の哲学書かも知れません。

昔の作品にありがちな、
説教臭さのある作品が多かった印象があります。
語彙なんかも、いかにも昔のチャンバラって感じだし。
でも、それが、
なんだか、ちょっと新鮮でした。

ちなみに、五味せんせーは、
どうやら毛深い女性がお好みの模様。
「毛深い」と書かれただけで、
お色気シーン(これも死語だなあ)が、
なにやら、牧歌的に見えるのは、不自然でした。


兵法柳生新陰流 (徳間文庫)

兵法柳生新陰流 (徳間文庫)

  • 作者: 五味 康祐
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1989/09
  • メディア: 文庫



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カッコウの卵は誰のもの [探偵ミステリー]

タイトル    カッコウの卵は誰のもの
作者     東野 圭吾


(あらすじとデータ)

オリンピックに出場したほどの実績を持つスキーヤーの娘は、
やはり将来を嘱望されたスキーヤーに成長した。
しかし、娘は本当の子供ではなかった。
そのことをひた隠しにする父親。
運動神経の良し悪しに関わる遺伝を研究する男からの、
執拗なアプローチ。
娘の実の父親からのコンタクトに怯え・・・。


(私はこう読んだ)

スキーみたいに自然のなかでするスポーツの選手は、
条件がコントロールできないぶん、
修行僧みたいになってしまうものかも?
と、思ってしまうほど、ストイックなお父さんのお話でした。

東野作品って、愛する者のために、
身を犠牲にする男の話が多いと思うんだけど、
こういうロマンチシズムって、
日本人には、やっぱりウケますよねえ。
ちょっとやり過ぎじゃ?と、恥ずかしくなる私でさえ、
そういう美しさは否定できないんだから。


カッコウの卵は誰のもの

カッコウの卵は誰のもの

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/01/20
  • メディア: 単行本



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