子供たちは森に消えた [エッセイ・随筆]

タイトル    子供たちは森に消えた
作者     ロバート・カレン


(あらすじとデータ)

ロシア、黒海の北部に位置するロストフ州の南東あたり。
ドンスコイと、その周辺で起こった残忍な連続殺人。

民警は犯人を追うのだが、
事件のさなか、おりしもソビエト連邦は崩壊。
機能しない組織に手こずり、捜査は難航する。
ついに捕まった、犯人は・・・・。

ノンフィクション。

「チャイルド44」の元ネタ。


(私はこう読んだ)

まず、ソビエト連邦時代の内実、
衝撃的に無能な組織のありように、どビックリ。
「張り込みはどうしたんだ!?」
「してました!(ごはんは食べに出かけたけど)」
みたいなキンチョー感のなさ。

そう、この事件、犯人が凄かったんじゃなくて、
取り締まる側が無能過ぎた・・・という話なんです。
いろいろツッコミどころ満載で、
フィクションだったら赦されないヌケヌケな展開。
いやあ、面白いっす、ノンフィクション。
事実は小説より・・・ってホントだわ、たぶん。
というわけで、読書が楽しくなると、
社会生活も相乗効果で楽しくなるってもんです。


子供たちは森に消えた (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

子供たちは森に消えた (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

  • 作者: ロバート カレン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 文庫



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モンテ・クリスト伯 7 [名作古典]

タイトル     モンテ・クリスト伯 7
作者     アレクサンドル デュマ


(あらすじとデータ)


今は観光地になっているシャトーデイブで、
復讐の思いを新たにしたダンテス。
逃げ出したダングラールを追いかけて、洞窟に監禁・拷問。
その拷問の方法は、
ご馳走に法外な価格をつけて売り付ける、というものだった。

愛欲・金銭欲・出世欲をそれぞれ象徴する、復讐相手たち。



(私はこう読んだ)

とにかく!
男キャラ、特に悪役の面白さが抜群の話です。
びっくりするくらい女子キャラが面白くないんだけど、
それを補って余りある男どもの可愛らしさよ。


モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1957/01/25
  • メディア: 文庫



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モンテ・クリスト伯6 [名作古典]

タイトル     モンテ・クリスト伯 6
作者     アレクサンドル デュマ


(あらすじとデータ)

ようやく伯爵の復讐は佳境に。


(私はこう読んだ)

モンテクリスト、日本語訳して「神山さん」。
キリスト世界で神をなぞるんだったら、
当然「復活」は外せないわけです。
主人公も死んだと思われている人ですが、
後半のヒロインも仮死の薬を飲んで生き返る運びとなります。
マヌケなロレンス神父のせいで悲恋になったロミジュリなんて話もあり、
リアルタイムで読んでた人たちは、ドキドキ読めたものかしらん。
でも、フランス革命直後という出版時の時代背景を想像すると、 
このガッツリとしたキリスト世界観は、むしろルネッサンス的に新鮮だったのかも。



モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1956/09/25
  • メディア: 文庫



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モンテ・クリスト伯 5 [名作古典]

タイトル     モンテ・クリスト伯5
作者     アレクサンドル デュマ


(あらすじとデータ)

復讐の手始めに、娘たちの結婚話をぶち壊し。
高慢ちきなほうには詐欺師を、
根暗なほうには、毒殺魔の継母を
セッティングするダンテス。


(私はこう読んだ)

全然関係ないジジババや、
もっと関係ない使用人が死んだからには、
全身麻痺で、目玉がギョロギョロしたおじいちゃんは
いつ死ぬんだろう、と楽しみにしてたんですが。

不条理をものともしないモンクリの、
屈託のない陰湿さ、とでもいうべき、この世界観は凄いです。
で、なんとなく、それってパリっぽいなあ、なんて思うんですが。
偏見かしらん。



モンテ・クリスト伯〈5〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈5〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1956/08/25
  • メディア: 文庫



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モンテ・クリスト伯4 [名作古典]

タイトル     モンテ・クリスト伯 4
作者     アレクサンドル デュマ


(あらすじとデータ)


検事総長の、薬学オタクな嫁さんや、
美貌の詐欺師カヴァルカンティ登場で、
いよいよ復讐のための下ごしらえができてゆくなか、
復讐相手の娘と、恩人の息子は、
ダンテスの知らぬ間に深く愛しあっていたのだった。


(私はこう読んだ)

そういえば、基本、モンクリは恋愛小説なのでした。
中弛みの4冊目。
私、本当に苦手なんだわ、恋愛モノとかロマンス小説は。
若者たちの恋バナは、正直、かなり退屈でした。
復讐の話は面白いだけに、読みあしガタ落ち。
テンションも、やや下がり。


モンテ・クリスト伯〈4〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈4〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1956/07/05
  • メディア: 文庫



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