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レ・ミゼラブル 2 [名作古典]

タイトル    レ・ミゼラブル  2
作者     ユゴー


(あらすじとデータ)

政変、戦争を背景に、乱れる社会。
ジャン・バルジャンは脱獄し、不幸な女の遺言を果たすため、少女コゼットを取り戻す。


(私はこう読んだ)

どうして、巻が新しくなるごとに、冒頭100ページ近くも主人公から話がズレる構成か? と。
ちと疲れる、レミゼの原作です。
なるほど、これは挫折率が高そうな・・・(笑)

要するに、いわゆるエンターテイメント作品じゃないんですよね。
歴史風俗記と説教のあいのことでも申しましょうか。
現代の感覚でいくと、そういう部分が長すぎるような。
このへんがモンクリと違って、「新聞小説」じゃないあたりなのかな。

2巻の読みどころは、銀の燭台に次ぐ、レミゼの代名詞的エピソード、「水を汲みにいくコゼット」です。
そして、子連れ逃亡者ジャン・バルジャンに迫りくる警部ジャベールと、「早過ぎた埋葬」でしょうか。
意外とサスペンスフルなのです。


レ・ミゼラブル (2) (新潮文庫)

レ・ミゼラブル (2) (新潮文庫)

  • 作者: ユゴー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1967/07/04
  • メディア: 文庫



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レ・ミゼラブル 1 [名作古典]

タイトル    レ・ミゼラブル  1
作者     ユゴー


(あらすじとデータ)

幸福の人、ビヤンヴニュ司祭が導いたのは、
不満の人ジャン・バルジャンであった。
名を変えて成功したバルジャンは、社会貢献にいそしむ。
が、かつての自分犯罪を負って、
無実の者が終身刑にされようとしていることを知り、悩む。
彼には、純情ゆえに身を持ち崩した女との、
約束があったのである。


(私はこう読んだ)

先日、モンクリを読み終えたばかりのアタマで、
映画「レ・ミゼラブル」を観たのですよ。
オープニングのトゥーロンの場面で、いきなりガツンとやられちまった。
1815年。
そう、レミゼの物語の始まりは、
モンクリの物語の始まりと同じ年だということに、
気づいてしまったのでした。
これは、鉄は熱いうちに打つ的に、いっちょ読むべきだな、と。
思ったまでは良かったが。
聞きしに勝る、読みにくさ。
いや、面白いんだけど、感情移入した途端にウンチクられたりするから、ノ
リと一緒に集中力も断ち切られちゃうんだな。
デレクターズカット版しか本屋に並んでないわけだ。

そして、もひとつ意外だったのは、ユゴー先生、案外エロいね。
なんすか、コゼットのとーちゃんのキャラクターは。
小才のあるハゲた小男で、
女どもを捨てて、田舎に帰ってゆく老学生、って設定なのよ。
これにメロメロになるファンティーヌの趣味が分からん。
が、分からんあたりが、なんかエロい感じがして、
うっかりウヒャヒャと笑っちゃいました。
ダメな男に惚れるのが、好い女ってもんだしね。

読みどころは、なんだかんだ言って「銀の燭台」でしょう。
ずばり、泣けます。
ってか、うっかり泣きました。
ただし、これはダイジェストじゃ
泣けないエピソードかなあ、とは思いました。
司祭の生き様ありき、のエピソードです。
おかげで主人公が登場するまでに何ページかかるんだよ、って
感じにはなってますが。


レ・ミゼラブル (1) (新潮文庫)

レ・ミゼラブル (1) (新潮文庫)

  • 作者: ユゴー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1967/05/12
  • メディア: 文庫



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モンテ・クリスト伯 7 [名作古典]

タイトル     モンテ・クリスト伯 7
作者     アレクサンドル デュマ


(あらすじとデータ)


今は観光地になっているシャトーデイブで、
復讐の思いを新たにしたダンテス。
逃げ出したダングラールを追いかけて、洞窟に監禁・拷問。
その拷問の方法は、
ご馳走に法外な価格をつけて売り付ける、というものだった。

愛欲・金銭欲・出世欲をそれぞれ象徴する、復讐相手たち。



(私はこう読んだ)

とにかく!
男キャラ、特に悪役の面白さが抜群の話です。
びっくりするくらい女子キャラが面白くないんだけど、
それを補って余りある男どもの可愛らしさよ。


モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1957/01/25
  • メディア: 文庫



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モンテ・クリスト伯6 [名作古典]

タイトル     モンテ・クリスト伯 6
作者     アレクサンドル デュマ


(あらすじとデータ)

ようやく伯爵の復讐は佳境に。


(私はこう読んだ)

モンテクリスト、日本語訳して「神山さん」。
キリスト世界で神をなぞるんだったら、
当然「復活」は外せないわけです。
主人公も死んだと思われている人ですが、
後半のヒロインも仮死の薬を飲んで生き返る運びとなります。
マヌケなロレンス神父のせいで悲恋になったロミジュリなんて話もあり、
リアルタイムで読んでた人たちは、ドキドキ読めたものかしらん。
でも、フランス革命直後という出版時の時代背景を想像すると、 
このガッツリとしたキリスト世界観は、むしろルネッサンス的に新鮮だったのかも。



モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1956/09/25
  • メディア: 文庫



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モンテ・クリスト伯 5 [名作古典]

タイトル     モンテ・クリスト伯5
作者     アレクサンドル デュマ


(あらすじとデータ)

復讐の手始めに、娘たちの結婚話をぶち壊し。
高慢ちきなほうには詐欺師を、
根暗なほうには、毒殺魔の継母を
セッティングするダンテス。


(私はこう読んだ)

全然関係ないジジババや、
もっと関係ない使用人が死んだからには、
全身麻痺で、目玉がギョロギョロしたおじいちゃんは
いつ死ぬんだろう、と楽しみにしてたんですが。

不条理をものともしないモンクリの、
屈託のない陰湿さ、とでもいうべき、この世界観は凄いです。
で、なんとなく、それってパリっぽいなあ、なんて思うんですが。
偏見かしらん。



モンテ・クリスト伯〈5〉 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯〈5〉 (岩波文庫)

  • 作者: アレクサンドル デュマ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1956/08/25
  • メディア: 文庫



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