歴史/チャンバラ(日本) ブログトップ
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刃傷 [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    刃傷
作者     上田 秀人


(あらすじとデータ)

大奥の裏を探る奥右筆組頭立花を落とし入れるため、
伊賀者が謀ったのは、
彼を城内での刃傷沙汰に巻き込むことだった。
用心棒役である柊の手の及ばない江戸城内で、
立花を巡った伊賀者とお庭番との忍者対決が勃発。

奥右筆秘帖8冊め


(私はこう読んだ)

今回のはたいへん面白かったです。
理由は簡単。
江戸城のなかで忍者が戦争してるのを
妄想するのが単純に楽しいo(^-^)o
久しぶりに城内地図を引っ張りだしてチェックしたりとかしました。
なんでだろう、忍者ってテンションあがるわー。
ハッキリ言って萌えます。

萌えツボとしてはもうひとつ。
相変わらずジジイがしぶといこと。
今回も頑張ってます。
ってか、このシリーズは、
爺さん単体で動いてる時の話のが、
面白いことに気づいてしまったですよ。
やっぱり、しぶとくて食えない奴の話は面白く、
謀の展開としては、
惜しいかな、頭の軽いワカモノは邪魔なのです。


刃傷 奥右筆秘帳 (講談社文庫)

刃傷 奥右筆秘帳 (講談社文庫)

  • 作者: 上田 秀人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/06/15
  • メディア: 文庫



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永遠の0 [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    永遠の0
作者     百田 尚樹


(あらすじとデータ)

特攻で死んだ祖父について調べる孫たち。
戦友たちに聞いた祖父の人間像は奇妙なものだった。

ゼロ戦乗りとしての抜群の飛行技術を持ち、
家族を愛するゆえに臆病と呼ばれた男が、
特攻で死んでいったのは、何故か。


(私はこう読んだ)

なるほど、こういうヒーロー像があったのか、と
正直うならされました。
おじいちゃんのカリスマっぷりにヤラれます。

戦争モノとして秀逸。
感情に流されず、感情をしっかりと描ききって、
共感できます。

ハッキリ言って、上手い!

カタくなりがちな先だっての戦争を書いて、
ちゃんとソフトに「愛」をテーマにしちゃったあたり、
プロを感じさせます。
これだけ丁寧に特攻を書いたら、普通もっと重苦しくなるものだと
思うのだけど、読後感はいっそ爽やか。
すごいです。
アプローチが多面的で、ツボがたくさん用意されているの。
文句なく大号泣モノです。

児玉清の解説が、これまた泣かせる!


永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫



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小太郎の左腕 [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    小太郎の左腕
作者     和田 竜   


(あらすじとデータ)

知恵遅れと見紛うほどに心優しい少年・小太郎は、
実は、鉄砲を撃たせたら、天才的な腕前を持っている。
時は戦国。
乱世を生き残るため、小太郎の腕を求めて、武将は動く。


(私はこう読んだ)

ぬとっ、としたウドの大木が戦争で活躍する話。
と聞くと、「のぼうの城」とおんなじ印象を受けがちですが、
意外とそうでもなく、
意外と懐も広い作品です。

天才を前面に押し出したお話で、
天才というスケールのもと、戦国サムライの生き様を計る仕掛け。
読後感、もしかして隆慶一郎を超したかも?と思わずドキドキしちゃったくらいの、
意外に漢の美学系。
カッコ良さとは馬鹿らしさの異名であることだなあ、としみじみヤラれます。
正直、ちょっと泣かされました。



小太郎の左腕 (小学館文庫)

小太郎の左腕 (小学館文庫)

  • 作者: 和田 竜
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/09/06
  • メディア: 文庫



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元禄霊異伝 [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    元禄霊異伝
作者     朝松 健

(あらすじとデータ)

元禄のエクソシスト祐天。
怪物「こたんしょうらい」を召喚しようとする、
柳沢吉保お抱えの魔術師との対決に突入するのだった。

(私はこう読んだ)

懐かしの「逆宇宙シリーズ」を彷彿とさせるエクソシスト物で、
めっちゃテンションあがります。

しかーも、ノリが歌舞伎調。
題材も「累」で「赤穂浪士」で「四谷怪談」ときたもんだ。
くーっ、流石はアーサーマツケン!
ツボ押さえられまくりです。

なお、かつ!
巨旦将来だもん。
新井白石、可愛いんだもん。
言うなれば、おまかせで注文してるのに、
好きなネタしか出てこない美味しい寿司屋に座っている気分とでも申しましょうか。
まったく、これはたまらんです。

さらに、さらに。
ほんとに、まったく、たまらんことに、
続きはどうした、光文社!?です。
くーっ!!


元禄霊異伝 (光文社時代小説文庫)

元禄霊異伝 (光文社時代小説文庫)

  • 作者: 朝松 健
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1994/02
  • メディア: 文庫



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晴れおんな [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    晴れおんなくらがり同心裁許帳
作者     井川香四郎

(あらすじとデータ)

・晴れおんな
・神様のあやまち
・夏の夕虹
・女は待っている

(私はこう読んだ)

おみやいりした事件を扱う唯一の部署
くらがり同心は一見、窓際ポジション。
その実、大岡越前のお声掛かりで、一種の隠密同心っぽい。
隠密同心のわりには、死んでも屍を拾ってくれそうな、
良い女が登場してイチャイチャするのが読みどころ。
捕物半分、世話物半分な感じかな。

オヤジごころには、たまらない一冊と思われ。


晴れおんな―くらがり同心裁許帳 (ベスト時代文庫)

晴れおんな―くらがり同心裁許帳 (ベスト時代文庫)

  • 作者: 井川 香四郎
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫



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