永遠の0 [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    永遠の0
作者     百田 尚樹


(あらすじとデータ)

特攻で死んだ祖父について調べる孫たち。
戦友たちに聞いた祖父の人間像は奇妙なものだった。

ゼロ戦乗りとしての抜群の飛行技術を持ち、
家族を愛するゆえに臆病と呼ばれた男が、
特攻で死んでいったのは、何故か。


(私はこう読んだ)

なるほど、こういうヒーロー像があったのか、と
正直うならされました。
おじいちゃんのカリスマっぷりにヤラれます。

戦争モノとして秀逸。
感情に流されず、感情をしっかりと描ききって、
共感できます。

ハッキリ言って、上手い!

カタくなりがちな先だっての戦争を書いて、
ちゃんとソフトに「愛」をテーマにしちゃったあたり、
プロを感じさせます。
これだけ丁寧に特攻を書いたら、普通もっと重苦しくなるものだと
思うのだけど、読後感はいっそ爽やか。
すごいです。
アプローチが多面的で、ツボがたくさん用意されているの。
文句なく大号泣モノです。

児玉清の解説が、これまた泣かせる!


永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫



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