ぼんぼんと悪夢 [SF]

タイトル    ボンボンと悪夢
作者     星 新一


(あらすじとデータ)

星新一のショートショート集。
収録作品とそのメモは下記「収録作品リスト」で。


(私はこう読んだ)

こんなんだっけ?
と、思うくらい、けっこうガチにホラーのネタも多いです。
タッチがダンディなので、騙されてました。
つくづく一筋縄ではいかない作品ばかりです。

と、同時に。
やっぱり昭和のスキマ加減というか、
宇宙人ネタとか、貧乏神ネタとかを読むと、
可愛らしいスキがあっていいなあ、とも。

ときめきます。


ボンボンと悪夢 (新潮文庫)

ボンボンと悪夢 (新潮文庫)

  • 作者: 星 新一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1974/10
  • メディア: 文庫


収録作品リスト


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マイ国家 [SF]

タイトル    マイ国家
作者     星 新一


(あらすじとデータ)

昭和の名匠・ショートショート集。
収録作品とそのメモは下記「収録作品リスト」で。



(私はこう読んだ)

わりと道徳的問題提議の目立つ一冊ですが、
スマートなので楽しく読み切ってしまい、
なんだか騙された気分ですが、
こういう騙されかたなら、騙されるのも悪くないです。
子供のころは気づかなかったけど、意外とアダルト。
ってか、ニヒル!
結構切ない話も多かったりして。

とりあえず私は、なにを食べても「内臓がとろけるほど美味い」美食立国グラニアには行ってみたいなあ(o^∀^o)


マイ国家 (新潮文庫)

マイ国家 (新潮文庫)

  • 作者: 星 新一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1976/05
  • メディア: 文庫


収録作品リスト


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妖精配給会社 [SF]

タイトル    妖精配給会社
作者     星 新一


(あらすじとデータ)

昭和の名匠・ショートショートの名人星新一の自薦集。
ちょっと多いので、収録作品とそのメモは下記「収録作品リスト」で。

(私はこう読んだ)

このごろは「人間を描く」と言うと、
人格を描かなければならないような気分で
表現が語られているように感じられるのだけれど、
人格を描かずして人間を描ききった作家がここにいたのだっけ。
というようなことを思う、今年の星新一マイブームであります。

何冊か読んでみて、改めて感じるのは、
星新一という作家が書き続けていたのが
「価値観の相違によるすれ違い」だということ。
ミスマッチの面白さは物語作りの基本ではあります。

さすがに子供の頃に読んだのとは、読み方も違うのだけど、
今読んでも「すごいなあ」と思う作品は、
当時読んでいて好きだった作品なのであって、
これはすでに奇跡と呼んで差し支えないんじゃなかろうか、と。
面白いです。


妖精配給会社 (新潮文庫)

妖精配給会社 (新潮文庫)

  • 作者: 星 新一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1976/11
  • メディア: 文庫


収録作品リスト


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イエスの遺伝子 [SF]

タイトル    イエスの遺伝子
作者     マイクル・コーディ


(あらすじとデータ)

遺伝性による脳の癌に愛娘がかかった。
遺伝子工学のノーベル賞受賞者である父は、
遺伝子を変革することで、娘の疾病を治癒できると考えた。

研究の結果、奇跡と言われてきた分野、
心霊治癒能力のある人間の遺伝子には特徴があり、
その遺伝子の特徴が難病を治しているのだと分かった。
わけても特殊な遺伝子のパーフェクトな形を持つ、ごく稀なその人種。
イエス・キリストがそうであると考えた彼は、
キリストの遺伝子情報を手に入れようと画策する。


(私はこう読んだ)

展開に若干の強引さはあるけれど、
SFとしては、正しく面白いと思いました。
遺伝子工学の可能性を、これだけガッツリ
正面から描いているだけでも面白いし。

それにしても、欧米社会にとっての
イエス・キリストの存在の大きさには、
日本人である自分、驚いてしまいます。
なーんか、不思議さというか。
違和感というか。
それの遺伝子に期待するモノとか。
作家の発想そのものよりも、
それを受け入れる土壌の熱烈ぶりに、
異文化を感じました。

ちょっとバカ本です。



イエスの遺伝子〈上〉 (徳間文庫)

イエスの遺伝子〈上〉 (徳間文庫)

  • 作者: マイクル コーディ
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 文庫



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にぎやかな部屋 [SF]

タイトル    にぎやかな部屋
作者     星 新一


(あらすじとデータ)

金貸しのパパ。
インチキ占い師のママ。
ちょっとイカレタ一人娘。

みんなに幽霊が憑いている。
ただ傍観しかできない幽霊たちは、
永遠を持て余して、いつも退屈。
人間たちが愉快で珍しいことをしてくれるのを待っている。

そこにやっぱり幽霊に憑かれた強盗たちがやってきて…


あんまり演劇も好きじゃなさそうな星新一の、
あとがきがちょっと可愛い戯曲作品。


(私はこう読んだ)


これを舞台にして、どうして面白くならなかったのか、
不思議なくらい舞台向きな作品だと思うんですが。
実際に会話にしたら、テンポがモタッとしちゃうのかなあ?
と思わないこともないけれど。
でも、ちゃんと演出したら、きっと面白いに違いないと思われ。


にぎやかな部屋 (新潮文庫)

にぎやかな部屋 (新潮文庫)

  • 作者: 星 新一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1980/01
  • メディア: 文庫



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