ゴールデンスランバー [青春小説]
タイトル ゴールデンスランバー
作者 伊坂 幸太郎
(あらすじとデータ)
仙台をパレード中、
総理大臣が爆発テロにより死亡した。
市内に張り巡らされているセキュリティーシステムを
駆使して見つけられたとされる犯人は、
実は、まったくの濡れ衣だった。
なすすべもなく、逃げる青柳。
その濡れ衣が計画的に着せられたものであったと
気づいた青柳は・・・
2008年本屋大賞受賞、第21回山本周五郎賞受賞作品。
2010年1月映画化。
(私はこう読んだ)
いままで読んだ伊坂作品の中で一番スキかもしれません。
昔、青春していた人たちの
オヤジ青春小説として読みました。
話そのものはデカいけど、
結局のところ、個人の生き方を云々した物語だと思います。
昔だったら「近未来SF」のカテゴリーかな。
そういえば一時、主人公がやたらと逃げるSFが
流行ったよなあ、とか、
妙に懐かしい気分になったり。
相変わらず、
めんどくさいけど妙に気の良い人たちが
いっぱい出てくる話なんだけど、
気の良い変人たちの角が取れて、
ちょっとカッコよくなってるし。
楽しかったです。
私、実は、
本屋大賞とは微妙に趣味が合わないなあ、と思っていて、
帯がかかっていると、なんとなく敬遠していたんだけど、
これからは心を改めます。
作者 伊坂 幸太郎
(あらすじとデータ)
仙台をパレード中、
総理大臣が爆発テロにより死亡した。
市内に張り巡らされているセキュリティーシステムを
駆使して見つけられたとされる犯人は、
実は、まったくの濡れ衣だった。
なすすべもなく、逃げる青柳。
その濡れ衣が計画的に着せられたものであったと
気づいた青柳は・・・
2008年本屋大賞受賞、第21回山本周五郎賞受賞作品。
2010年1月映画化。
(私はこう読んだ)
いままで読んだ伊坂作品の中で一番スキかもしれません。
昔、青春していた人たちの
オヤジ青春小説として読みました。
話そのものはデカいけど、
結局のところ、個人の生き方を云々した物語だと思います。
昔だったら「近未来SF」のカテゴリーかな。
そういえば一時、主人公がやたらと逃げるSFが
流行ったよなあ、とか、
妙に懐かしい気分になったり。
相変わらず、
めんどくさいけど妙に気の良い人たちが
いっぱい出てくる話なんだけど、
気の良い変人たちの角が取れて、
ちょっとカッコよくなってるし。
楽しかったです。
私、実は、
本屋大賞とは微妙に趣味が合わないなあ、と思っていて、
帯がかかっていると、なんとなく敬遠していたんだけど、
これからは心を改めます。
シドニーの選択 [青春小説]
タイトル シドニーの選択
作者 マイケル・ド ガズマン
(あらすじとデータ)
7歳のとき、両親が離婚したシドニーは、
もう5年間も
お父さんのいるL.A.と
お母さんのいる
行ったり来たりしている。
小さな体に、頭だけ大きく、
夢想癖のあるシドニーには友だちもいない。
お母さんの再婚相手と、その連れ子もうまくいっていないし、
お父さんは自分のことだけで精一杯。
居場所のないシドニーは、
長距離バスに乗って、旅に出ることにした。
(私はこう読んだ)
人間は生きてるだけじゃ大人になれないんだけど、
自分の親がオトナ機能を備えていないってことを
子供が知っちゃうと、
そりゃあ、ツライよなあ、という物語。
ありふれているけど、ツライよね、っていう。
だからテーマは「自立」です。
児童書としては、良いんじゃないかなあ。
それにしても、
児童書って、ディティールが大事。
そのへんはしっかりしていて、
子供ロードムービーにしたら
面白い気がしました。
改めて米大陸のデカさに驚く意味でも。
ちなみに
これも半ばジャケ買い。
作者 マイケル・ド ガズマン
(あらすじとデータ)
7歳のとき、両親が離婚したシドニーは、
もう5年間も
お父さんのいるL.A.と
お母さんのいる
行ったり来たりしている。
小さな体に、頭だけ大きく、
夢想癖のあるシドニーには友だちもいない。
お母さんの再婚相手と、その連れ子もうまくいっていないし、
お父さんは自分のことだけで精一杯。
居場所のないシドニーは、
長距離バスに乗って、旅に出ることにした。
(私はこう読んだ)
人間は生きてるだけじゃ大人になれないんだけど、
自分の親がオトナ機能を備えていないってことを
子供が知っちゃうと、
そりゃあ、ツライよなあ、という物語。
ありふれているけど、ツライよね、っていう。
だからテーマは「自立」です。
児童書としては、良いんじゃないかなあ。
それにしても、
児童書って、ディティールが大事。
そのへんはしっかりしていて、
子供ロードムービーにしたら
面白い気がしました。
改めて米大陸のデカさに驚く意味でも。
ちなみに
これも半ばジャケ買い。
蛋白質ガール [青春小説]
タイトル 蛋白質ガール
作者 王 文華
(あらすじとデータ)
金融機関につとめる高学歴、高収入の独身男二人、
「ぼく」と親友ジャンポーの恋バナ。
台北の若者のリアルをユーモラスに描く。
(私はこう読んだ)
台湾の現代作家って
読んだことなかったので。
世界観が意外にバブリーでびっくりしました。
でも、
よくよく読んだら、
作者は日本で言うところのホイチョイ世代。
あの頃の空気感を世代的に背負っているわけで、
それをインテリジェンスに描いたら、
こうなるのかもしれない、
というような、感じはしたかなあ。
私個人は、
台湾の「蛋白質な感じ」
つまり、
健康的でプロテインみたいに元気な感じが好きで、
遊びに行くのだけど、
それは私が蛋白質寄りなだけで、
台北の夜には、もっとオトナな世界があるような、
ないような。
いや、
面白かったです。
内容的には、
友だち同士オンナの評価を延々しているダケなので、
小説としてはどうかと思いますが、
雑誌のコラム的なモノとしては全然アリ。
さすが、台湾の村上春樹という感じで、
切り口がキャッチーで分かりやすいので、
共感を覚えなくても、
うっかり納得しちゃったりする場面も。
不器用で空虚なカンジは、
わりとリアルっぽく響くもの。
それから、内容とは別に、
固有名詞が多いので、
ガイドブック的にも面白かったです。
たぶん、
この読み方が正しいんじゃないかなあ、と。
「あー、ここ、行ったことある!」みたいな。
昔のユーミン曲みたいな、たぶん、嬉しさで。
作者 王 文華
(あらすじとデータ)
金融機関につとめる高学歴、高収入の独身男二人、
「ぼく」と親友ジャンポーの恋バナ。
台北の若者のリアルをユーモラスに描く。
(私はこう読んだ)
台湾の現代作家って
読んだことなかったので。
世界観が意外にバブリーでびっくりしました。
でも、
よくよく読んだら、
作者は日本で言うところのホイチョイ世代。
あの頃の空気感を世代的に背負っているわけで、
それをインテリジェンスに描いたら、
こうなるのかもしれない、
というような、感じはしたかなあ。
私個人は、
台湾の「蛋白質な感じ」
つまり、
健康的でプロテインみたいに元気な感じが好きで、
遊びに行くのだけど、
それは私が蛋白質寄りなだけで、
台北の夜には、もっとオトナな世界があるような、
ないような。
いや、
面白かったです。
内容的には、
友だち同士オンナの評価を延々しているダケなので、
小説としてはどうかと思いますが、
雑誌のコラム的なモノとしては全然アリ。
さすが、台湾の村上春樹という感じで、
切り口がキャッチーで分かりやすいので、
共感を覚えなくても、
うっかり納得しちゃったりする場面も。
不器用で空虚なカンジは、
わりとリアルっぽく響くもの。
それから、内容とは別に、
固有名詞が多いので、
ガイドブック的にも面白かったです。
たぶん、
この読み方が正しいんじゃないかなあ、と。
「あー、ここ、行ったことある!」みたいな。
昔のユーミン曲みたいな、たぶん、嬉しさで。
恋せども、愛せども [青春小説]
悪人 [青春小説]
タイトル 悪人
作者 吉田 修一
(あらすじとデータ)
ひとりの女性が殺された。
殺された女はどういう人間だったのか、
どうして男は殺したのか、
そして、殺した男を愛した女とは。
ミステリーの顔をしたヒューマンストーリーである。
2006年3月24日から2007年1月29日まで朝日新聞にて連載
第34回大佛次郎賞・第61回毎日出版文化賞を受賞。
2008年度本屋大賞第4位。
李相日監督・妻夫木聡主演で映画化(2010年9月11日公開)。
(私はこう読んだ)
共感できる登場人物もいなければ、
謎解きとしてのインパクトもないにもかかわらず、
面白く読みました。
基本的には恋愛小説なんだろうと思うのだけど、
それ以上に孤独をテーマにした物語で、
普遍性のある作品になっており、
しかも構成がしっかりして、読みやすく、
私としては予想外のヒットでした。
こういうふうにからっぽな人間たちも、
広い世の中にはもしかしたらいるのかもしれないなあ、とか。
なんとなく説得させられちゃったし。
田舎って、今でもこんなにわびしいのかなあ、とか。
衝撃を受けたり。
なんていうか、演歌っぽい話なので、
好き嫌いはともかく、貧乏臭いところが良いんだとは思いますが、
妻夫木聡と深津絵里で、これをどう映画に仕立てたのか、
あんまりにもピンとこなくて、
逆にちょっと見てみたいかな、と。
とりあえず、2本立てにきたら、
組み合わせのいい映画館で、安く見に行こうと思います。
作者 吉田 修一
(あらすじとデータ)
ひとりの女性が殺された。
殺された女はどういう人間だったのか、
どうして男は殺したのか、
そして、殺した男を愛した女とは。
ミステリーの顔をしたヒューマンストーリーである。
2006年3月24日から2007年1月29日まで朝日新聞にて連載
第34回大佛次郎賞・第61回毎日出版文化賞を受賞。
2008年度本屋大賞第4位。
李相日監督・妻夫木聡主演で映画化(2010年9月11日公開)。
(私はこう読んだ)
共感できる登場人物もいなければ、
謎解きとしてのインパクトもないにもかかわらず、
面白く読みました。
基本的には恋愛小説なんだろうと思うのだけど、
それ以上に孤独をテーマにした物語で、
普遍性のある作品になっており、
しかも構成がしっかりして、読みやすく、
私としては予想外のヒットでした。
こういうふうにからっぽな人間たちも、
広い世の中にはもしかしたらいるのかもしれないなあ、とか。
なんとなく説得させられちゃったし。
田舎って、今でもこんなにわびしいのかなあ、とか。
衝撃を受けたり。
なんていうか、演歌っぽい話なので、
好き嫌いはともかく、貧乏臭いところが良いんだとは思いますが、
妻夫木聡と深津絵里で、これをどう映画に仕立てたのか、
あんまりにもピンとこなくて、
逆にちょっと見てみたいかな、と。
とりあえず、2本立てにきたら、
組み合わせのいい映画館で、安く見に行こうと思います。