ゴールデンスランバー [青春小説]

タイトル    ゴールデンスランバー
作者     伊坂 幸太郎


(あらすじとデータ)

仙台をパレード中、
総理大臣が爆発テロにより死亡した。

市内に張り巡らされているセキュリティーシステムを
駆使して見つけられたとされる犯人は、
実は、まったくの濡れ衣だった。

なすすべもなく、逃げる青柳。
その濡れ衣が計画的に着せられたものであったと
気づいた青柳は・・・


2008年本屋大賞受賞、第21回山本周五郎賞受賞作品。
2010年1月映画化。


(私はこう読んだ)

いままで読んだ伊坂作品の中で一番スキかもしれません。

昔、青春していた人たちの
オヤジ青春小説として読みました。
話そのものはデカいけど、
結局のところ、個人の生き方を云々した物語だと思います。

昔だったら「近未来SF」のカテゴリーかな。
そういえば一時、主人公がやたらと逃げるSFが
流行ったよなあ、とか、
妙に懐かしい気分になったり。

相変わらず、
めんどくさいけど妙に気の良い人たちが
いっぱい出てくる話なんだけど、
気の良い変人たちの角が取れて、
ちょっとカッコよくなってるし。
楽しかったです。


私、実は、
本屋大賞とは微妙に趣味が合わないなあ、と思っていて、
帯がかかっていると、なんとなく敬遠していたんだけど、
これからは心を改めます。



ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/11/26
  • メディア: 文庫



よく作ったなあ、と感心しちゃったくらい、
原作に忠実な映画でした。

キャスティングの年齢設定さえ気にしなければ、
パーフェクトに面白かったです。

ミュージカルか?というくらい役者達が歌う作品で、
濱田岳のハナウタがめちゃくちゃ上手いのがびっくり。
竹内結子もこれまで見た作品では一番好きかも。

セキュリティポットの設定がなくなっているので
SFじゃなくなっちゃってるのが不満といえば不満だけれど、
物語としてはスッキリしていいんだと思うし。
警察がちゃんと怖いから、全然楽しかったです。





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