百年の亡国 憲法破却 [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    百年の亡国 憲法破却
作者     海道 龍一朗


(あらすじとデータ)

昭和20年。
太平洋戦争で敗戦した日本に、
GHQが新しい憲法を押し付けた話。


(私はこう読んだ)

言いたいことは良く分かる。
分かるんだけど、正直、暑苦しくて、辟易しました。
真面目な話を直球でやるなら、
もうちょっと小説世界に厚みが欲しいなあ、なんて。

主題の重さに比べると、登場人物に深みが欠けているので、
それが作品に共感できなくさせているような気がします。
解説には「等身大」とありますが、
「等身大」の人間しかいない世界ってなによ?
と思っちゃったのは私だけでしょうか。
なにより、戦後の「等身大」としての説得力に欠けます。

構成も、悪いような、そうでもないような、だし。
台詞はダサくて恥ずかしいし。
時々、私にしては珍しく、ナナメ読みしちゃいました。

ただし、内容は面白かったです。
よく調べてまとめたなあ…というのが、一番の感想で、
もしかしたら、小説の形態でなかったら、
普通に面白い読み物だったのに。


百年の亡国 憲法破却 (講談社文庫)

百年の亡国 憲法破却 (講談社文庫)

  • 作者: 海道 龍一朗
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/04/15
  • メディア: 文庫



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