沈黙の森 [冒険ミステリー]

タイトル    沈黙の森
作者     馳星周


(あらすじとデータ)

歌舞伎町界隈で名をなし、
凶暴さゆえにカリスマであった男は、
今は軽井沢の別荘メンテナンスをしている。
引退して20年。
組の金を持ち逃げした犯人が
軽井沢に隠れてたことによって、
男の静かな生活は壊された。
そして、ヤクザ仲間にも恐れられる
「5人殺しの田口」が復活する。


(私はこう読んだ)

恐ろしく面白かったです。
こんな作家だっけ、と正直びっくり。

ろくでなしなオヤジしか登場しない、
ヤクザな話ですが、
妙に魅力的なオッサンたちで、笑えます。
特に、オヤジ刑事がステキ。
加齢臭がして、耳毛が出てるに違いないオヤジだけど、
人を食ってて面白いです。

あと、
主人公の愛犬の川上犬が強くてかわいいんだ、これが。
主人公は、困った暴力おじさんなんだけど、
それが犬に信頼されてるってだけで、
なんとなく微笑ましく見えてくるのは不思議。
わんこ効果おそるべし。

オヤジたちに比べて、ヒロインがイマイチ地味なのは、
気になると言えば気になるところですが。
女がエロくないのは、オヤジ萌え本だからでしょうか?
ジャンル的に、そんなんでいいのかなあ?とは
思いました。
私はオヤジ萌えたんで、全然OKでしたけど。

ラストに関しても、賛否両論ありそうな気がしますが、
個人的には結構好きなパターンです。
昔よく西村寿行がやってた的な。
そういえば、全体的に、なんとなく寿行テイスト入ってるかも?


沈黙の森 ((徳間文庫))

沈黙の森 ((徳間文庫))

  • 作者: 馳星周
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2012/01/07
  • メディア: 文庫



nice!(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

トラックバック 0

猫鳴り百年の亡国 憲法破却 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。