シャーロック・ホームズのジャーナル [探偵ミステリー]

タイトル    シャーロック・ホームズのジャーナル
作者     ジューン ・トムスン


(あらすじとデータ)

・脅迫された百万長者      執事の弟
・ウォーバトン大佐の狂気    精神病院サギ
・アドルトンの悲劇        遺跡の罠
・エイブラハムズ老人の恐怖  小箱を質入れ
・フリースランド号事件      船長はモリアーティの
・スミス‐モーティマーの相続  殺された相続人
・モウペルトイスの醜聞     錬金術サギ

・付録「ふたりめのワトスン夫人の身元に関する仮説」


(私はこう読んだ)

再読です。

トムスン女史のパスティーシュとしては3冊目の本作ですが、
私はこれが一番のお気に入りです。
お話のつくりが、よりホームズ物っぽさにあふれていて。
良くも悪くも、ホームズっぽい事件が多いと思うんです。

というのは、
ファンには最上ということ。

もちろん、事件だけでなく、
ホームズはホームズらしいし、
ワトスンはいかにもワトスンで嬉しい。

シャーロック・ホームズというと古典だし、
紳士の物語だし、
品行方正っぽいイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、
聖典のホームズは結構なハズレ者ですし、
必ずしも法律を遵守したりもしません。
そのハズレ加減のさじ加減が、
トムスン女史の贋作の素晴らしいところ。

何度読んでも満足です。



シャーロック・ホームズのジャーナル (創元推理文庫)

シャーロック・ホームズのジャーナル (創元推理文庫)

  • 作者: ジューン トムスン
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1996/10
  • メディア: 文庫



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