死ねばいいのに [探偵ミステリー]
タイトル 死ねばいいのに
作者 京極夏彦
(あらすじとデータ)
殺された女のことを関係者に聴いて歩く男。
事件ではなく、被害者の人となりを調べるうちに
浮かび上がる、
絶望と、事件の真相。
(私はこう読んだ)
普通にしみったれた人生を、理路整然と描き出すことにかけては、
右に出る者はないんじゃなかろうか、と
いつも感心してしまう、京極作品。
「普通」に対する疑問には、私も過剰なほうなので、
やっぱり気になる作家なわけです。
なんてぇか、京極作品を読んでいると、
苦労して「世間」と付き合ってきた人なんだろうなあ、
というような。
不思議な共感にため息が出るような。
ミステリーとしても、よろし。
結局のところ、ミステリーって構成力なんですよね。
さすがに巧みな出来上がりです。
しかも、なんとなく狸に騙されたようなオチの感触。
読み終ったあと、意地の悪い微笑みに頬を持ち上げられる感じが、
これ、やっぱり快感だと思うんですよね。
面白かったです。
作者 京極夏彦
(あらすじとデータ)
殺された女のことを関係者に聴いて歩く男。
事件ではなく、被害者の人となりを調べるうちに
浮かび上がる、
絶望と、事件の真相。
(私はこう読んだ)
普通にしみったれた人生を、理路整然と描き出すことにかけては、
右に出る者はないんじゃなかろうか、と
いつも感心してしまう、京極作品。
「普通」に対する疑問には、私も過剰なほうなので、
やっぱり気になる作家なわけです。
なんてぇか、京極作品を読んでいると、
苦労して「世間」と付き合ってきた人なんだろうなあ、
というような。
不思議な共感にため息が出るような。
ミステリーとしても、よろし。
結局のところ、ミステリーって構成力なんですよね。
さすがに巧みな出来上がりです。
しかも、なんとなく狸に騙されたようなオチの感触。
読み終ったあと、意地の悪い微笑みに頬を持ち上げられる感じが、
これ、やっぱり快感だと思うんですよね。
面白かったです。