ポオ小説全集Ⅱ [名作古典]

タイトル    ポオ小説全集Ⅱ
作者     E・A・ポオ


(あらすじとデータ)

・ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語…密航した船が遭難する
・沈黙…散文詩
・ジューリアス・ロドマンの日記…ロッキー山脈横断
・群集の人…雑踏を歩き続ける
・煙に巻く…決闘に関する書物
・チビのフランス人は、なぜ手に吊繃帯をしているのか…思い違いの三角関係


(あらすじとデータ)

ゴードン・ピムが想定外に面白かったです。
奨められて読んだのですが、
冒険へのロマンチシズムが、まさにツボ。
赤道と南極がごっちゃになってるうえ、
間欠にドピューな感じで、
なんかスゴイ。
大雑把だけど、すごくステキで、ドキドキします。
船底に閉じ込められるシーンが延々と描かれるのも特徴ですが、
そこはそれ、生き埋め大好きポオおじさんは、さすがに上手くて、
読みごたえありました。
細かいことを言わないで、この勢いとノリを楽しむ作品です。

そして我が愛する「群集の人」も収録。
なんだか昔から、異常に好きな作品です。
読み返しても、やっぱり好き。
こういう怖さを書けるセンスは、ポオの詩人らしさかも知れません。

それにしても、ポオはやっぱり全体的に可愛いです。
書いてることは陰惨でも、
なんとなく可愛いって、これ、なんなんでしょうね。
作者のウキウキしてる感じなのかもしれないなあ、って
私は思ってはいるんですが。


ポオ小説全集 2 (創元推理文庫 522-2)

ポオ小説全集 2 (創元推理文庫 522-2)

  • 作者: エドガー・アラン・ポオ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1974/06
  • メディア: 文庫



nice!(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

トラックバック 0

プラチナデータFLY ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。