二都物語・クリスマスキャロル [名作古典]

タイトル    二都物語・クリスマスキャロル
作者     ディケンズ


(あらすじとデータ)

身分制度に反発してイギリスで暮らす、
フランス貴族の息子。
彼が恋した娘の父親は、無実の罪で投獄され、正気を失っていた。
父親を不当投獄していたのは、じつは貴族の息子の叔父。
しかし、彼は娘と深く愛し合い、
そんな因縁があるとも知らず、結婚したのだった。

折りしもフランス革命真っ只中。
息子は母国で捕らえられ、
悪政を行った貴族として裁かれようとしていた。

そして、ひそかに娘を愛していた男がいた。
彼は、実は、息子とそっくりだったのだ。
そっくりな男が、娘の幸福のため、フランスへと走る。


河出書房版で読みました。


(私はこう読んだ)

ディケンズの暗くて湿った風景描写が無性に読みたくなって。
今年の「一年一古典」読書を決めました。

ディケンズの面白さは、やはり情景の美しさ。
そのイメージ伝達力の鮮烈さにあると思いました。

ストーリーそのものは正直ムリがあるので、
ちょっとモヤモヤっとしますが。

でも、文章は本当に美しいです。
実際、素敵だなあ、と
思う箇所は、今回、何度か繰り返し読みましたが、飽きません。
うっとりです。
ディケンズにマニアがいるのも頷けます。

クリスマスキャロルはこれまでも
クリスマスシーズンに何度か読んでましたが、
夏に読むと、またちょっと気分が違います。
なんとなく、南半球でのクリスマスはこんな感じかな?と思ったり。

でも
よく考えたら、ディケンズって他の作品も
冬に読むものかもなあ…と思われ。
そのへん、ちょっと失敗しました。

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