幕末維新の暗号 [歴史/チャンバラ(日本)]
タイトル 幕末維新の暗号
作者 加治将一
(あらすじとデータ)
歴史上、トンデモ・ネタとして位置づけられているフルベッキ写真。
幕末維新の志士が一同に集合したこの写真は、
調べる者を不幸に陥れるのだという。
フルベッキ写真には、一体なにが隠されているのか。
歴史の闇を調査する作家の周囲にも、
秘密結社・南梟団の影が…
(私はこう読んだ)
面白ーい(≧∇≦)
興奮しました。
文句なし!
…と言いたいところなんだけど。
文句はすごーくあるのですよ。
まず、登場人物(とくに主人公のオサーン)が激しくキモい!
自意識過剰で偏狭な文体も反発しか感じないし。
読書中の印象は不愉快そのもの。
大変だー、スキャンダルだー、暴くと命の危険がー(>Σ<)
と、騒ぐわりには、小説的に地味な展開。
リアルなつもりなんだろうなあ…と思うと、
正直ちょっと引く。
小説という形態じゃなくて、
普通に歴史読み物だったら良かったのにー。
内容はかなり面白いのにー。
結局、ジェネレーションギャップかなあ?
なんて思っちゃったセンスの差ですが。
なんでこんなに違和感を覚えたか、というと…
衝撃の事実と、バリバリのネタバレつき感想は
「続きを読む」でお話しましょう。
さっくりバラしちゃうと、
これ、天皇家のタブーの話でね。
明治天皇のすり替えが本作品のキモなわけです。
南朝復活。
ネタとしては(頻繁じゃないけど)見かけます。
歴史観としては全然アリだと思うんですが。
しかも、ガツガツ確証を並べて、
推理を展開してくれているので、読みごたえは十分。
乱暴といえば乱暴ですが、
変な熱気も手伝って、
説得力があります。
だから、普通に面白がって、
勢いよくプレゼンしてくれたら、
もっと普通に面白かったのに。
この不快感。
モヤモヤっぷりの正体は、
ズバリ、天皇家に対する思い入れの温度差です。
だいたい、歴史を語るうえでの天皇家の秘密なんて
、いまでもホントにタブーなの?
という核心の部分からして、
私なんかはピンとこないわけです。
アラヒトガミという概念というか、宗教がそもそも分からない。
おそらく、それは私だけではなく。
少なくとも、バブル以降に物ごころがついた世代には、
作者が言わんとするスキャンダルの衝撃度は
伝わらないんじゃないかなあ。
つまり、ジェネレーションギャップだと思うんです。
おかげで、
作者が俺サマは本気だー、
迫害になんか負けないぞー、
と気炎を吐くたびに、
読んでるほうは辟易するという…
まあ、いいや。
皇居に楠正成像がある理由に、
ある程度は納得ができる仮説があるとわかって良かったし。
見るたびに気になってたので。
ちょっとスッキリ。
でも、そんなことより!
個人的には、なにが一番衝撃的って!!
フルベッキ写真に載っている小南の甥・横井左平太と!
私!
激似!(」゜□゜)」なんすけどーぉ!!!
親も認める「見合い写真にしてもいい」くらいの
クリソツ具合にドキドキです。
もしかして、自分、記憶にないだけで、
150年ばかし前に坂本龍馬と肩を並べて
集合写真を撮ったのかもしらん。
なかば本気で思ったくらい。
なーんっつって、
「けしからん」とか言われて、
マニアな方々に刺されちゃったらどうしよう。
歴史の闇、恐るべし!です。
作者 加治将一
(あらすじとデータ)
歴史上、トンデモ・ネタとして位置づけられているフルベッキ写真。
幕末維新の志士が一同に集合したこの写真は、
調べる者を不幸に陥れるのだという。
フルベッキ写真には、一体なにが隠されているのか。
歴史の闇を調査する作家の周囲にも、
秘密結社・南梟団の影が…
(私はこう読んだ)
面白ーい(≧∇≦)
興奮しました。
文句なし!
…と言いたいところなんだけど。
文句はすごーくあるのですよ。
まず、登場人物(とくに主人公のオサーン)が激しくキモい!
自意識過剰で偏狭な文体も反発しか感じないし。
読書中の印象は不愉快そのもの。
大変だー、スキャンダルだー、暴くと命の危険がー(>Σ<)
と、騒ぐわりには、小説的に地味な展開。
リアルなつもりなんだろうなあ…と思うと、
正直ちょっと引く。
小説という形態じゃなくて、
普通に歴史読み物だったら良かったのにー。
内容はかなり面白いのにー。
結局、ジェネレーションギャップかなあ?
なんて思っちゃったセンスの差ですが。
なんでこんなに違和感を覚えたか、というと…
衝撃の事実と、バリバリのネタバレつき感想は
「続きを読む」でお話しましょう。
幕末 維新の暗号(上) 群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか (祥伝社文庫)
- 作者: 加治 将一
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2011/06/09
- メディア: 文庫
さっくりバラしちゃうと、
これ、天皇家のタブーの話でね。
明治天皇のすり替えが本作品のキモなわけです。
南朝復活。
ネタとしては(頻繁じゃないけど)見かけます。
歴史観としては全然アリだと思うんですが。
しかも、ガツガツ確証を並べて、
推理を展開してくれているので、読みごたえは十分。
乱暴といえば乱暴ですが、
変な熱気も手伝って、
説得力があります。
だから、普通に面白がって、
勢いよくプレゼンしてくれたら、
もっと普通に面白かったのに。
この不快感。
モヤモヤっぷりの正体は、
ズバリ、天皇家に対する思い入れの温度差です。
だいたい、歴史を語るうえでの天皇家の秘密なんて
、いまでもホントにタブーなの?
という核心の部分からして、
私なんかはピンとこないわけです。
アラヒトガミという概念というか、宗教がそもそも分からない。
おそらく、それは私だけではなく。
少なくとも、バブル以降に物ごころがついた世代には、
作者が言わんとするスキャンダルの衝撃度は
伝わらないんじゃないかなあ。
つまり、ジェネレーションギャップだと思うんです。
おかげで、
作者が俺サマは本気だー、
迫害になんか負けないぞー、
と気炎を吐くたびに、
読んでるほうは辟易するという…
まあ、いいや。
皇居に楠正成像がある理由に、
ある程度は納得ができる仮説があるとわかって良かったし。
見るたびに気になってたので。
ちょっとスッキリ。
でも、そんなことより!
個人的には、なにが一番衝撃的って!!
フルベッキ写真に載っている小南の甥・横井左平太と!
私!
激似!(」゜□゜)」なんすけどーぉ!!!
親も認める「見合い写真にしてもいい」くらいの
クリソツ具合にドキドキです。
もしかして、自分、記憶にないだけで、
150年ばかし前に坂本龍馬と肩を並べて
集合写真を撮ったのかもしらん。
なかば本気で思ったくらい。
なーんっつって、
「けしからん」とか言われて、
マニアな方々に刺されちゃったらどうしよう。
歴史の闇、恐るべし!です。