一心齋不覚の筆禍 書同心居眠り紋蔵 [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    一心齋不覚の筆禍
作者     佐藤雅美


(あらすじとデータ)

・女心と妙の決心…婿はブオトコ
・江戸相撲八百長崩れ殺し一件…星を売る
・御奉行御手柄の鼻息…下手人を横取りする加役
・文吉の恋…女子校で男子ふたり
・天網恢々疎にして漏らさず…のれん分けした店と本家の正体
・一心齋不覚の筆禍…歴史の真偽
・糞尿ばらまき一件始末…虐待された息子の仕返し
・十四の娘を救ったお化け…ダメ過ぎる親父

書同心居眠り紋蔵シリーズ


(私はこう読んだ)

シリーズを重ねるほど面白くなるチャンバラって、
実はとっても稀だと思うんですが、
このシリーズは本当に新刊が面白いので嬉しいです。
さて、前巻で一悶着あった紋蔵さんちですが、
今回は子供たちがイジメにあってるくらいで、
ちょっと落ち着いてます。
養子の文吉がめちゃカッコイイのは読みどころ。

そう、下手な作家なら、
本書のタイトルは「文吉の恋」だったろうと思うのですよ。
でも、そうしなかったのは、
佐藤雅美という作家のアイデンティティだなあ、と思いました。
作者の歴史観がよく出ていて面白いです。



一心斎不覚の筆禍 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)

一心斎不覚の筆禍 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)

  • 作者: 佐藤 雅美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/08/12
  • メディア: 文庫



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