ポー・シャドウ [探偵ミステリー]

タイトル    ポー・シャドウ
作者     マシュー・パール


(あらすじとデータ)

弁護士クェンティンがたまたま遭遇した淋しい葬式。
ポーのファンであり、わずかに交流もあったクェンティンは、
その葬儀がポーのものであったことを知り、衝撃を受ける。
さらに、その死の状況が異常であることが判明するにいたり、
がぜん使命感に駆られた彼は、
ポーの作中人物名探偵デュパンのモデルと目されるフランス人に接近。
彼にポーの不可解な最後の5日間の謎解きを依頼する。
が、自分のほうが名探偵のモデルだと自称する男爵が現れ…

文学史上屈指の謎、エドガー・アラン・ポーの死を題材にしたミステリー。


(私はこう読んだ)

地味。
面白くないわけじゃないんだけど、
とにかく地味に感じました。
処女作「ダンテクラブ」が派手過ぎたのもあるけど、
それを考慮しなくても地味な気がします。
題材が派手だから、そのぶん派手めの展開を
期待しちゃったせいもあります。

微妙にオチのネタバレしちゃうと、
結局は政治の話なんだけれど、
そのへんがピンとこなかったせいかもしれません。

面白いのは面白いです。
学問的にガッチリ骨格を組んで、
小説仕立てにする手法は健在。
勢いはないかもしれないし、
万人ウケはしないかもしれないけど、
手堅く安心して読める秀作だと思いました。


ポー・シャドウ 上巻 (新潮文庫)

ポー・シャドウ 上巻 (新潮文庫)

  • 作者: マシュー パール
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/09/28
  • メディア: 文庫



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