赤い額縁 [ホラーミステリー]

タイトル    赤い額縁
作者     倉阪 鬼一郎


(あらすじとデータ)

読み終えた者が存在しないと言われる、いわく付きの洋古書『THE RED FRAME』。
翻訳しようとした翻訳家は謎の失踪。
その後を引き継いだ翻訳家にも恐ろしい幻覚が見え始める。

この怪奇にいどむのは、吸血鬼探偵。
吸血鬼だからちょっとやそっとじゃ死なないノダ、と
タカをくくっていた彼らだったが、
この本が持つ魔力は想像以上のものであった。


(私はこう読んだ)

ホラーとしても、ミステリーとしても、
中途半端でいまひとつ読みどころを掴みそびれましたが、
オタク小説としてはなかなかステキ。
作者が「スキ」の要素を羅列して、読者が「私も!」と挙手して喜ぶ
信号小説だと思って読むと楽しいです。

奇書モノとしては他にもっと面白いのあるし、
吸血鬼モノとしてはエロさ皆無で不満だけど、
シャレだと思えば全然いいか、という感じ。

とりあえず、
仕掛けが細かくて、
分かる人だけついてこい的な傲慢さがあって、
なんだか妙に嬉しそうなところが、
オタク丸出しで可笑しいです。
センスが古いところも、でも、それはそれでアリアリで。



赤い額縁

赤い額縁

  • 作者: 倉阪 鬼一郎
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 単行本



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