ナイトハンター 4 暗黒の神殿 [ホラーミステリー]

タイトル    ナイトハンター 4 暗黒の神殿
作者     ロバート・フォールコン
出版社    東京創元社


(あらすじとデータ)

幽霊の出没に悩まされた農家の人たちと、
彼らが雇ったゴーストハンターが、
幽霊を追っているうちに、
アラクネーの神殿を破壊してしまった。


家族を奪われたブレイディは
一巻で同じ境遇のエレンと家の防御を固め、
二巻でヴァイキングの護符をget、
三巻で超能力ジジイと女の子に導かれて
敵の目的を知り、
本巻ではついに、その目的である
黒魔術の実体に迫る。


アラクネーの被害者が奪還されるエピソードが
あったりして
そろそろ物語も佳境に入る
ナイトハンター・シリーズ4冊目。


(私はこう読んだ)

個人的には、唯一「怖えぇー」と思った巻です。

なにしろ、
「学校の先生が怖い」系に弱いんです。

閉鎖されている学校というものが、
檻になりうる瞬間というか。
子供が社会的弱者だっていうことを
再認識しなくちゃいけない状況というか。
狩られると分かっているのに、
そこに居なくちゃいけないのって、
怖いよなあ、って。

怪物のいる深い穴に降りる怖さよりも、
「学校コワイ」はリアルで、
でも、ホントは
物語のメインの部分である、
農場で起こっているコトのほうが、
断然コワイんだけど。

基本的には、
田園地帯で繰り広げられる
ノワール小説の香りもする、
ちょっと懐かしい味付けの一冊になってます。

なかなかどうして
シブい展開です。


ところで、
壮大なスケールで展開しているはずの
黒魔術集団アラクネー。
やってることが
どうしようもなく大雑把なところが、
妙に怖いのは私だけでしょうか。

運転の下手な人の助手席で
ドライブしてるキモチに近いの。

そういうサジ加減というか、
設定の上手さが
このシリーズの魅力なんだろうな。


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