ナイトハンター 5 月光の魔女 [ホラーミステリー]

タイトル    ナイトハンター 5 月光の魔女
作者     ロバート・フォールコン
出版社    東京創元社


(あらすじとデータ)

近所でいつも一緒に遊んでいた仲間が死んだ。
その子が死ぬ前に
友だちに言っていた、謎の「川」を探しに、
子どもたちが入り込んだ場所は
黒魔術集団アラクネーの
秘密の神殿だった。

幻の犬と銀色の魔女に襲われた子供たちは、
本で読んだ魔方陣で
身を守ろうとするのだが・・・

ナイトハンター・シリーズ5冊目。


(私はこう読んだ)

実はシリーズの中で一番好きな巻です。

ちょっと少年探偵団みたいな空気で、
黒人の兄妹が可愛くて、
しかも、
ヴードゥー司祭の兄妹のお父さんが
軽くオイシイあたりがスキで。

もっとも、
その可愛らしさが、やや過ぎると言えなくもなく、
シリーズ1冊目のダークでシブい世界観からすると、
児童書っぽくてアンバランスではあります。


でも、
これがS・キングだったら、
凶器になるほどブ厚い本を
書いちゃうだろうくらいのネタを、
一冊にさっくり書いちゃうあたりが
フォールコンのストイックさというか、
勢いの良さで、
この前のめりな感じが、
良いなあ、って思うんですよね。


ところで、このシリーズ、
調べたら絶版になっているみたいです。

確かに、下敷きのメインである
心霊研究の部分なんかは、
今読むには、かなり古い感じはしますし、
ツッコミどころも満載ですが、
物語の雰囲気は良いし、
なにより面白いので、
本屋さんで買えないのは
なんだかザンネンな気がします。


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