真夜中に捨てられる靴 [ホラーミステリー]

タイトル    真夜中に捨てられる靴
作者     デイヴィッド・マレル
出版社    講談社


(あらすじとデータ)

短編集。
収録タイトルと、個人的メモ。

「まだ見ぬ秘密」  軍人が箱を運ぶはなし
「何も心配しなくていいから」  娘を殺した犯人を司法にゆだねる父親
「エルヴィス45」  プレスリーマニア
「ゴーストライター」  老いたシナリオライターのはなし
「復活の日」  冷凍保存によるタイムトラベルもの
「ハビタット」  飼育されるはなし
「目覚める前に死んだら」  スペイン熱
「真夜中に捨てられる靴」  教会の前に落ちている靴と、その中身


(私はこう読んだ)

つねづね、モダンホラー世代の作家たちは、
短編がうまい人が多いと思っていましたが、マレルの作品はあんまり読んで
いませんでした。

うまいです。

それから、意外と(と言ってはナンですが)品が良いことに気がつきました。
「ゴーストライター」 なんて、「名探偵が出てくる古き良きミステリー」みたい。

「復活の日」の父子関係は(マレルが死んだ息子について書いた「蛍」ばりの)号泣モノだし、
「まだ見ぬ秘密」はモノクロの恐怖映画っぽくてキレイ。

でも、やっぱり「真夜中に捨てられる靴」が一番マレルらしい秀作かなあ、と思います。
(だって、「ランボー」で「トーテム」なところもあるし)

だけど、一番怖かったのは、あとがきの「お母さんのはなし」でした。
これ、ダントツです。


真夜中に捨てられる靴 (ランダムハウス講談社文庫)

真夜中に捨てられる靴 (ランダムハウス講談社文庫)

  • 作者: デイヴィッド・マレル
  • 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
  • 発売日: 2007/04/28
  • メディア: 文庫



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