トンネルⅡ [冒険ミステリー]

タイトル    トンネルⅡ
作者     ロデリック・ゴードン   


(あらすじとデータ)

行方不明のお父さんを捜しに入り込んだ地下都市を脱出。
連れ去られた親友と、ようやく再会したのは、
ディープスに向かう列車のうえだった。

ディープスは地下都市からさらに深い場所で、
地核に近づいて、より暑く、放射能の危険もある場所で、
亜種人類しか住まず、
絶滅種が人知れず棲息する暗黒の世界。

生存不能、脱出困難のディープスで、
お父さんを捜し、地上に戻ることはできるのか。

トンネル2作目。


(私はこう読んだ)

舞台は僻地にうつり、
環境もさらに厳しくなっているはずなのに、
あんまり辺境サバイバル感がないのは残念。
設定は面白く、
映像にしたら美しく、
じゃあ、なにが物足りないかと言ったら、
肌感覚かなあ?とか。
曖昧な不満なのだけど。

まあ、あくまで子供向けファンタジーなので、
あんまりリアルなのをやられてもアレだし…
こんな匙加減でいいのか、とも。
面白いのは面白いです。
ただ、前作の勢いには少し及ばないなあ、というところ。

地上の母親や、地中の父親に多く紙面を割いていて、
じつは、そこがあんまり面白くないというか、
もっとタイトでいいんじゃないかなあ、という
個人的な好みもあって。

だって、悪くて美少女な妹は露出が減るし、
生意気な弟も後半おとなしくなってきちゃうし、
親友はイチャイチャしてくれないし。
ちょっと淋しいんだな。

新しいキャラクターもイマイチ弱いし。
情報量が少ないし。
完結してないし。

このさきは可愛らしく、地球空洞説な世界になりそうなのだけど、
もしかしたら、2巻目は間延びの巻だったのかも。
…と思いたいところです。




トンネルII 謎の暗黒世界 ディープス 上

トンネルII 謎の暗黒世界 ディープス 上

  • 作者: ロデリック・ゴードン
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス
  • 発売日: 2008/07/29
  • メディア: 単行本



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