斧 [海外ミステリー]
タイトル 斧
作者 ドナルド・E. ウェストレイク
(あらすじとデータ)
能力があり、職歴もあり、やる気も申し分ないのに、
仕事がない男が見つけた驚愕の結論。
それは、ライバルになる見込みの求職者たちや、
就職したい仕事に就いている人間を殺して、
代わりに自分が仕事に就くことだった。
元中間管理職50代無職、妻子あり。
先手必勝、究極に過激な就職活動。
(私はこう読んだ)
なんというか、わびしい話だなあ、と思って読みはじめた
初老プー太郎の物語でしたが、
地味に怖いお話でした。
筋そのものは、わりと単純なアイデアだと思うんだけど、
それをここまで書き込んじゃえる力量はさすが。
オチなんかも、おそらく別の着地もいろいろできると思いますが、
それでも、ここに落としてきたか・・・というオチで、
たいへん黒いです。
地味だけど。
仕事ってなんだろう?というよりは、
有能ってなんだろう?というようなことを考えました。
ちなみに、この殺人者である主人公の殺害計画は、
一見、合理主義であるようで、
その実、かなりの部分、行き当たりばったり。
運に頼っています。
漠然と抱いている「アメリカ式合理主義ってこうなんじゃね?」という
イメージを裏づけられたりとかしました。
作者 ドナルド・E. ウェストレイク
(あらすじとデータ)
能力があり、職歴もあり、やる気も申し分ないのに、
仕事がない男が見つけた驚愕の結論。
それは、ライバルになる見込みの求職者たちや、
就職したい仕事に就いている人間を殺して、
代わりに自分が仕事に就くことだった。
元中間管理職50代無職、妻子あり。
先手必勝、究極に過激な就職活動。
(私はこう読んだ)
なんというか、わびしい話だなあ、と思って読みはじめた
初老プー太郎の物語でしたが、
地味に怖いお話でした。
筋そのものは、わりと単純なアイデアだと思うんだけど、
それをここまで書き込んじゃえる力量はさすが。
オチなんかも、おそらく別の着地もいろいろできると思いますが、
それでも、ここに落としてきたか・・・というオチで、
たいへん黒いです。
地味だけど。
仕事ってなんだろう?というよりは、
有能ってなんだろう?というようなことを考えました。
ちなみに、この殺人者である主人公の殺害計画は、
一見、合理主義であるようで、
その実、かなりの部分、行き当たりばったり。
運に頼っています。
漠然と抱いている「アメリカ式合理主義ってこうなんじゃね?」という
イメージを裏づけられたりとかしました。