夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 [海外ファンタジー]

タイトル    夜想曲集音楽と夕暮れをめぐる五つの物語
作者     カズオ・イシグロ


(あらすじとデータ)

ブッカー賞受賞作家カズオ・イシグロ初の短編集。

・老歌手…ベネチアでゴンドラに乗って恋歌
・降っても晴れても…靴を煮る
・モールバンヒルズ…姉カフェで音楽夫婦
・夜想曲…美容整形するミュージシャン
・チェリスト…天才を育てる女


(私はこう読んだ)

以前みた、映画「わたしを離さないで」が微妙にひっかかる話だったので、
原作者の他の作品を読んでみようと思った次第。

全体的な印象は、うっすらとした悲しみを、
ちょっと意地悪な笑いで塗った先にある、
そこはかとない絶望、かな。

異端の自覚の強い作家だと思いました。
変な話のわりには味付けが薄めなのはそのせいかなあ
とも思いましたが、そのバランスが都会的に見えることも確か。
それでいて、淡々としぶとい生命力を
感じさせるところには、妙な安堵を覚えます。



夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)

夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)

  • 作者: カズオ イシグロ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/02/04
  • メディア: 文庫



nice!(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

トラックバック 0

孤独なき地サマー・オブ・ナイト ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。