地底大戦 レリック 2 [ホラーミステリー]

タイトル    地底大戦 レリック 2
作者     ダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド


(あらすじとデータ)

博物館の怪物は死んだ。
あれから一年。
ハドソン川で異常な死体が発見された。

調査が進められるうち、
マンハッタンの地底に住む謎の怪物が
ホームレスたちを殺しているという
噂が浮かび上がってくる。


「レリック」の続編。


(私はこう読んだ)

ニューヨークの巨大地底暗渠に
怪物がウロウロしている、
と想像するだけで楽しくなる人は
とりあえず読むと楽しいでしょう。

だって、私は楽しかったもの。

巨費をかけてつくったのに
数ヶ月しか使われなかった超豪華地下鉄、なんて
めっちゃ大好物。
妄想しただけで、ときめきます。

ちなみに、NY地下の巨大暗渠には
本当にホームレスのグループが住んでいて、
社会が形成されているんだそう。
福祉の意味では問題アリでしょうが、
ネタとしては確かにドキドキします。

今回は怪物よりも、そっちに目がいっちゃった感じかなあ。

っていうか、書き手側のほうも
フィクションの怪物より面白い物を
見つけちゃったから、
ブレちゃった、っていう感じなのかもしれない。

そのブレちゃったぶん、
読後、多少のアンバランス感は否めないです。


物語そのものは
続編なりなんだけれど、
それでも面白いのは、
大雑把だけど、そのぶん勢いはあるというあたり。

せっかく増量したんだから
怪物社会についてとか、
その宗教についてとか、
ふくらませられるところは、いっぱいあるのに、
全然やらない潔さ。


結構なバカ本で、
私は好きだなあ。



地底大戦―レリック 2 (上) (扶桑社ミステリー)

地底大戦―レリック 2 (上) (扶桑社ミステリー)

  • 作者: D・プレストン
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 文庫



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