レリック [ホラーミステリー]

タイトル    レリック
作者     ダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド


(あらすじとデータ)

膨大なコレクションを世界に誇るNY自然博物館で
特別企画「迷信博覧会」を行なうことになった。

博覧会の目玉のひとつ、
アマゾンの謎の種族が祭る伝説の悪魔の立像は
それを発見した遠征隊が全滅したという
いわくつき。

おりしも、
博物館の地下で二人の少年が殺された。
殺人犯の正体が分からないまま
「迷信博覧会」の準備は着々と進んでいく・・・


(私はこう読んだ)

たいへん面白かったです。

おそらく(それなりのスタッフが作ったB級な)映画のおかげで、
あんまり良い印象がなくなって、
損をしている作品なんじゃないか、と思われます。
小説のほうは結構な佳作でした。

「怪物と一緒に、
博物館に閉じ込められる」
という、ちょっとした都市伝説の延長線上にある
ホラーなんだけれど、
定番っていうのは、やっぱり楽しいものです。


キャラクターも、きっちりお約束通りに作ってあって、
主軸は、新米女性学者。
その上司は車椅子の老博士。
ひっかきまわし屋の記者がいて、
警察官はタフなおっさん。
FBIのはみ出し者は、
ちょっとしたシャーロック・ホームズもどきで、
マニア心に時々響く。
もちろん、
学者同士の派閥があって、
警察内部の軋轢もある、と。

もっとも、掘り下げは甘いけど、
事件の反射には過不足のない人物描写で、
博物館の闇に紛れる怪物と、
それとの戦いを描くには、そんな程度で充分。


恐竜の骨が飾ってある広い博物館に、
恐竜より怖い怪物がいるっていうだけで
ときめく。

怪物の設定を
なんとなく頑張って科学的に説明しているのも、
オチも
微笑ましくって、好きな作品です。



レリック〈上〉 (扶桑社ミステリー)

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  • 作者: ダグラス プレストン
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 文庫




レリック [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東芝デジタルフロンティア
  • メディア: DVD



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