豆腐小僧双六道中ふりだし [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    豆腐小僧双六道中ふりだし
作者     京極 夏彦


(あらすじとデータ)

特殊技能もなければ、
恐ろしい容姿も持ち合わせていない、
ただ、豆腐を持っているダケの妖怪、豆腐小僧の
存在価値を模索する、妖怪アイディンティティ小説である。


2011年GWに映画公開予定。

↓オソロしく可愛いっぽい3Dアニメ映画の公式HP↓原作より妖怪増量中↓
http://wwws.warnerbros.co.jp/tofukozo/


(私はこう読んだ)

さすがは京極、面倒くさくも面白い、
まるで落語のような小説です。

いろんな噺家さんでアテ読みしてみたんだけれど、
個人的には、小朝くらいのチャラさと明るさがビンゴかな、と
思って読みました。

ホント、豆腐小僧ってキャラクター自体が、
映画より、狂言より、落語が似合う気がします。

電車で読んでいて、うっかり笑っちゃうくらい
くだらないんだけど、
ラストには
なんとなく(←ミソ)感動させられちゃった気もする読後感で、
そのへんも意外と落語っぽいかな、と。


それから、特筆すべきは、
染五郎の解説がラブリー! ってこと。

なにがラブリーって、
いい大人が妖怪を妄想して「うふっ」ってしてるところ。
それを妄想して、こっちまで「うふっ」っとしちゃったもの。


あいかわらず厚い本を書く京極氏ですが、
結局のところ、
萌えは世界を平和にする、ってお話でした。

もちろん私も賛成です。



文庫版  豆腐小僧双六道中ふりだし (角川文庫)

文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし (角川文庫)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/10/23
  • メディア: 文庫



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