誰にも聞こえない [海外ロマンス]

タイトル    誰にも聞こえない
作者     カレン・ローズ


(あらすじとデータ)

空き家だった庭から死体が発見された。
それも一体だけでなく、大量に。
被害者が中世の形式で拷問されていると気づいた警察が、
顧問として依頼した美貌の歴史学者もまた犯人に狙われていた・・・


RITA賞受賞のベストセラー作家カレン・ローズの
エンターティメントを堪能できる作品である。


(私はこう読んだ)

これ、扶桑社ロマンス枠の一冊なんですが、
普通にミステリーじゃないっすか!

困るんですよねー、ミステリーファンとしては。
もっとちゃんとウタっといてくれないと、
危うく読みのがしちゃうところだったもん。


ということで、
エンターティメント性の高いミステリーとして読みました。

やたら派手な設定のキャラクター。
分かりやすい展開。
サービス精神たっぷりで、
エンタメ作品としての外しがありません。

ミステリーとして新しいところはないですし、
ロマンス系の流行としてはエロ度が低いのかもしれませんが、
バランスが良くて、好感が持てる作品です。

大量殺人事件の話なのですが、
ワイドショー程度の露出で、
このあたりも幅広く、受け入れやすいんじゃないだろうか、と。

そのくせ複線は細かいし、
スピンオフ予告まであって、
出来のいい連続ドラマのような面白さ。

「女子」にはともかく、
「女性」ウケはしそうなので、
海外ミステリー初心者の女性に聞かれたときには、
この作品を薦めてみたいと思います。



誰にも聞こえない (上) (扶桑社ロマンス)(文庫)

誰にも聞こえない (上) (扶桑社ロマンス)(文庫)

  • 作者: カレン・ローズ
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2010/06/01
  • メディア: 文庫



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