数学的にありえない [海外ミステリー]

タイトル    数学的にありえない
作者     アダム ファウアー

(あらすじとデータ)

癲癇の発作に苦しむデイヴィッドは大学の講師をやめ、
今は得意の確率論を武器にギャンブル三昧の日々を送っていたが、
大博打に負けて、またしても発作が。
迫りくる借金の取り立て。
しかし、癲癇の新薬を手に入れるために、町を出るわけにはいかない。

第1回世界スリラー作家クラブ新人賞受賞作。


(私はこう読んだ)

まず、タイトルが上手いなあ、と。

読み始めに思ったより、全然エンタメ作品でした。
タイムパラドックス物として、期待していたのとは違ったけれど、
非局所的現実の共有として、期待していたのとも違ったけれど、
分かりやすいから、アリだと思いました。
だって、もっと小難しい話かと思っていたもの。

ストーリーとしての目新しさはないし、
登場人物は特徴もなければ、リアリティもないのに、
切り口がユニークなので面白く読みました。
いろいろアナもあるけど、丁寧だし、読んでいる間は十分騙してもらいました。

ちょっとバカ本で、楽しかったです。


数学的にありえない〈上〉

数学的にありえない〈上〉

  • 作者: アダム ファウアー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本



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