追憶のローズマリー [海外ミステリー]

タイトル    追憶のローズマリー
作者     ジューン・トムスン

(あらすじとデータ)

社会人のための集中文学講座の講師が水死体で発見された。
ハンサムな講師の死体はオフィーリアよろしくローズマリーの枝を握りしめていた。
才能があって、女性出入りの激しい被害者のまわりには、容疑者がいっぱい。

フィンチ警部モノ2作目。

(私はこう読んだ)

英国女流ミステリーの格調高さというか、
シェイクスピアを本歌取りした謎解きとして、
手堅い出来ばえが素晴らしいです。

シャーロック・ホームズのパスティーシュの名手として
名高い作者ですが、こうやって見ると、
アガサの系譜でもあるのだな、と。
物語の骨格がハッキリして読みやすく、
さすがに実力のある作家だなあ、という感じ。
重さのない、ほどよさが心地好い娯楽小説です。




追憶のローズマリー (創元推理文庫)

追憶のローズマリー (創元推理文庫)

  • 作者: ジューン・トムスン
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 文庫



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