夢魔の標的 [ホラーミステリー]

タイトル    夢魔の標的
作者     星 新一


(あらすじとデータ)

腹話術師の人形クルコちゃんが叛旗をひるがえした。
子供向け番組はおろか、
大人向けバラエティー番組でも使えない悪句雑言を勝手に喋るのだ。
腹話術の狂気か、はたまた霊の憑依か。
謎の黒い箱をめぐり、徐々に人形の陰謀が明かされるのだが…

ショートショートが得意な星作品では珍しい長編作品。


(私はこう読んだ)

ちょっとしたモダンホラーで、静かに怖いんだけど、
途中、ガックリする場面もいくつか。
やたらと煽情的に盛り上げるモダンホラーと違って、
理性派の作家らしく微妙に地味なのかも。
もっとも、
それがかえって奇妙な味わいと言えば言えます。

長編だけの情報量があると、さすがに古さも感じるあたりで、
逆にショートショートの破壊力を思い知った感があります。


夢魔の標的 (新潮文庫 ほ 4-13)

夢魔の標的 (新潮文庫 ほ 4-13)

  • 作者: 星 新一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1977/12
  • メディア: 文庫



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