のぼうの城 [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    のぼうの城
作者     和田 竜


(あらすじとデータ)

石田三成が大失敗をしたとして有名な忍城の水攻めを、
忍城側から描いた歴史エンターティメント作品。

第139回直木賞にノミネート・2009年本屋大賞第2位。


(私はこう読んだ)

話題作だし、三成モノだし、いちおー立ち読みとかはして、面白そうだと思いつつ、
今までなんとなく放置してました。
けど、やっぱり面白かったです

まず、萌えがわかりやすいのがGOODです。
歴史っぽさがそこそこあって、でも、軸はしっかりフィクションなのがいい。
忍城の話はもともと楽しくて好きだっただけに、
歴史観が近くて、ストレスがなかったのも嬉しかったし。
字が大きいのも難点に見えないくらい、情報量もそれなりにあるし。
すべてがほどよく、まあ、こりゃあ売れるわ、と納得した次第です。

基本的に戦国時代のお話は、
美意識に生きて美意識に殉じるポエティックさと、
損益計算との葛藤の物語がほとんどで、
この「のぼうの城」も系統としては古典的、むしろ目新しさはあまりないのに、
明らかにイマっぽいのは、やっぱり「萌え」っぽさなのかな、
と思いました。

だって、だいたい、大谷刑部カッコよすぎだろ。

ちなみに。
のぼう様には、私は韓国俳優のソン・ヒョンジュ氏でアテ読みしましたが、
2011年秋公開予定の映画では、
野村万斎氏がキャスティングされています。
読んでいる間は、「ぜったい『ソル薬局の息子たち』の長男のひと!」と
思って、それ以外は認めないぜー、と思っていたんだけれど、
万斎とは・・・
反則ワザすれすれだろう、
と思いつつも、ちょっとドキドキ。
原作とはだいぶ違うのぼう様になりそうで、
もしかしたら、これはこれで楽しみかも、です。


のぼうの城 上 (小学館文庫)

のぼうの城 上 (小学館文庫)

  • 作者: 和田 竜
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/10/06
  • メディア: 文庫



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