秘闘 奥祐筆秘帳 [歴史/チャンバラ(日本)]

タイトル    秘闘 奥祐筆秘帳
作者     上田 秀人


(あらすじとデータ)

文書で全ての物事が動く、江戸幕府のシステムにとって、
前例に通じ、文書の仕分けをする奥祐筆は、特別な権威を持つ役職である。

奥祐筆組頭・立花併右衛門という男は、
細く長く生き残り、一人娘瑞紀に家を残したい、
有能な役人である。
幕政の闇を熟知する立花は、これまでも陰謀にまきこまれ、
隣家の次男坊・柊衛悟の剣によって、何度も命を助けられてきた。

この巻では、
立花を傘下に引き入れたい松平定信からのプレッシャーに拍車がかかる。
定信の手引きによるらしい、格違いの婿取り話やら、
将軍継嗣であった家基急死事件の真相を探るよう命じられるやら、
表からも、裏からも、締め付けが厳しくなる。

松平定信もイライラ、
その敵の一橋治済もイライラしていて、
もうそろそろ物語もクライマックスなんでしょうか。

一橋治済の息子にして十一代将軍である家斉の
ボヤキも健在の、
シリーズ6冊目。


(私はこう読んだ)

そろそろ新しい引き出しがなくなってきた感はあるものの、
このシリーズは手堅く面白いです。

そろそろ上野寛永寺も動いてきて、
絡む組織としがらみが増えたぶん、
次巻への期待も高まるところ。


秘闘 奥右筆秘帳 (講談社文庫)

秘闘 奥右筆秘帳 (講談社文庫)

  • 作者: 上田 秀人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/06/15
  • メディア: 文庫



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