ワイルドサイド [SF]

タイトル    ワイルドサイド ぼくらの新世界
作者     スティーブン・グールド
出版社    早川書房


(あらすじとデータ)

ストレス太りの冴えないぽっちゃり君には秘密があった。
相続したオジさんの農場に、パラレルワールドに繋がるトンネルがあったのだ。
トンネルの向こうに広がる、
もうひとつの地球は、手付かずの自然が残る未開の地。
誰も知らないその土地、ワイルドサイドに
彼は仲間を連れて行き・・・

高校生になった「のび太と仲間たち」なお話かと思いきや、
移民だったり、片親だったり、
アル中だったり、ゲイだったり。
18歳の人生も楽じゃなく。
たくましく成長する子供たちの物語でもある
冒険SF。


(私はこう読んだ)

テーマは古いけど、普遍性と時流のバランスが素晴らしく、
ちゃんと現代の物語になっているのが、凄いです。

自然豊かなパラレル世界を目前にして、
まず金儲けを考える10代ってあたりも、
エコなオチも、
まさに20世紀は終わったんだな、と思わせる発想で。

現実に超えられたSFは、もはや使い古された玩具だ、
って思われてるかもしれないけど、
いやいや、そんなことはない。
21世紀のSFにも、まだまだ未来はあるんじゃん?
という明るい気分にさせてくれました。

SFというよりは、
ビジネス書として読むこともできる作りも面白いです。
計画を立てて、実行すること。
弱点を克服して、
リーダーシップをどうやってとっていくか。

大人が読んでも、ちゃんと面白く、
期待通りに可愛らしい。
ローティーンのためのSFに、こだわり続けるグールドに、
ちょっぴり惚れた一冊でした。


ワイルドサイド―ぼくらの新世界 (上) (ハヤカワ文庫 SF (1215))

ワイルドサイド―ぼくらの新世界 (上) (ハヤカワ文庫 SF (1215))

  • 作者: スティーヴン・グールド
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 文庫



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コメント 2

ピコリンガー!

もりんさんて、ほんとは凄い人ピコ?Σ(・oノ)ノ

おいらも本は嫌いでないピコよL(´▽`L )♪

欠かさず読んでいるのは、おいしいコーヒーの入れ方ピコ


by ピコリンガー! (2010-05-31 22:50) 

ピコリンガー

やっぱもりんさん・・・・・・・

凄い人かもΣ(・oノ)ノ

by ピコリンガー (2010-06-02 14:22) 

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