虚ろな穴 [海外ファンタジー]

タイトル    虚ろな穴
作者     キャシー・コージャ
出版社    早川書房

(あらすじとデータ)

アパートメントの物置の床に、奇妙な穴が開いている。
無限に深く、正体が分からない。

穴に入れたガラス瓶のなかの昆虫は異常な変化を遂げた。

奇妙な穴に魅せられて、
狂っていく若者たちの物語。


(私はこう読んだ)

なんでも吸い込む不思議な穴のはなし
・・・と言って思い出すのは、
やはり、星新一の傑作「おーいでてこーい」でしょうか。
うっかり比べてしまうと、
同じへんてこな穴があるってダケの発想の話でも、
こうまで違うか、と
いっそ感慨深く、そういう意味でも面白かったです。

このお話、
なにかと下品でグロテスクな展開になるので、
お気に召さないむきもあろうかと思いますが、
個人的には、過ぎたるはなんとやら、で
どっちかと言えば笑えちゃう感じかな、と。

ホラーとしては、すごくショッキングなわけでもないけど、
そこそこ面白いアイデアもあるし。
最終的にはそこはかとなく「悲しい怪物」の物語になっているので、
青春小説としても、それなりに良いと思うんです。

結構、楽しかったです。



虚ろな穴 (ハヤカワ文庫NV)

虚ろな穴 (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: キャシー コージャ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 文庫



nice!(8)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 8

コメント 1

ぱいんなっつ

初めまして♪
御訪問、niceをありがとうございます!
読書は好きなのですが、なかなか読み着る事が
できませんの^^;
こんなふうに、あらすじを紹介して頂くといいですね。。

by ぱいんなっつ (2010-05-15 09:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

深海のYrrたいがいにせえ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。