深海のYrr [SF]

タイトル    深海のYrr
作者     フランク・シェッツィング
出版社    早川書房

(あらすじとデータ)

一言で言うと、
「海は怖いな、大きいな」
というSF。

ノルウェー深海ではメタンハイドレートを掘り荒らす
奇妙なゴカイが無数に発見され、
カナダ西技師ではクジラやオルカの群れが連携して船を襲い、
人を食う。
世界各地で猛毒くらげ発生。
ロブスターには謎の病原体が・・・グルメの食卓も大混乱。
科学者たちが知恵を持ち寄り、
深海でなにが起こっているのかを調べ始めるのだが・・・

2004年に発表され、ドイツ国内で200万部を超えるベストセラーになった。
映画化の予定もあるらしい。


(私はこう読んだ)

これからのアウトドアシーズンにむけて、
皆様にもぜひ読んで欲しい、怖いイントロダクションが凄くスキです。

海に行くのに10倍ドキドキできること請け合い。
くじらが襲ってくるところとか、
ロブスターのくだりなんか、泣きそうに怖かったもの。

次から次へ、破滅へのシュミレーションが展開されいて、
あれよ、あれよのネタの多さにお腹がいっぱいに満たされます。

地震とか、津波の悲惨さの甘さは、
だけど、地震頻発国ニッポンの感覚からすると
掘り下げに若干の不満は残るところではあり、
正直、ちょっと中弛みの原因に。

あと、
捕鯨問題も含めた、
白人社会の白人文化意外に対する
(認識云々ではない)冷たさを思い知らされるシーンの多く、
物語とは別の部分で、なんとなく不愉快になったところはあったかなあ。
ああ、めんどくさい・・・みたいな感じで。

もっとも、それで面白さが半減されるわけではないんですよ。

ラストにむかっては、
私にも納得できる地球の物語で、
可愛らしいオチでした。

ところで、映画にするのか・・・
無駄に大型ハリウッド映画みたいにならないといいんだけど。
ちょっと怖いなあ。


↓ちなみに、こういうボードゲームもあるらしい↓
http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=3783



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